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文化×舞台

イベント

六区 能

能とはどのような演劇でしょうか?

約650年前、室町時代(14世紀)に「観阿弥・世阿弥」親子が大成させたと言われる能。2,000年代には「ユネスコ無形文化遺産」にも登録された、まさに日本を代表する古典芸能のひとつです。

能の舞台では、生きている人間以外にも神々や精霊、物の怪や幽霊なども演じられ、心の動きや内面を映し出すような演目が多く存在します。その幽玄な世界観を表現するため、主人公を演じるシテ方の能楽師は特徴的な能面や美しい装束をつけて舞台に登場します。
しかしながら、舞台装置や小道具は最小限に抑えられ、「観客の想像力」に委ねることで初めて舞台が完成することも、能の特徴のひとつと言えます。

【入場料】:5,000円(税・サ込)※ご入場の際は、1ドリンク(有料)のご注文をお願いいたします。
【ご宿泊者無料】:浅草ビューホテル、浅草ビューホテル アネックス 六区、ザ・ゲートホテル雷門 by HULIC 、ザ・ゲートホテル両国 by HULIC、ザ・ゲートホテル東京 by HULIC 5ホテルのご宿泊者入場無料。
入場の際には、1ドリンク(有料)のご注文をお願いいたします。

 

能楽師ってどのような人でしょうか?

能楽の舞台には多くの「能楽師」が出演しますが、役割によっての完全分業制です。
それぞれが各々の役割を果たし、ひとつの舞台をつくり上げています。
また、それぞれの役割に複数の流儀が存在するのも、能の世界の特徴と
言えます。
・シテ方…主人公(シテ)、助演(ツレ)、地謡(合唱)
・ワキ方…相手役(ワキ)、相手役の助演(ワキツレ)
・狂言方…間狂言(場面のつなぎ役)
・囃子方…笛・小鼓・大鼓・太鼓

 

代表的な作品 【羽衣】
ある春の朝、漁師・白龍は仲間とともに釣りに出掛けた三保の松原で、松の枝にかかった美しい衣を見つけます。あまりの美しさに、白龍は衣を手
に取り、家宝にするため持ち帰ろうとしますが、そこに天女が現れて羽衣を返してほしいと頼みます。白龍は当初、返すつもりはないと天女の頼み
を無下にしますが、その羽衣がないと天に帰ることができないと嘆き悲しむ天女の痛々しい姿に次第に心を動かされ、天女の舞を見せてもらうこと
を条件に衣を返すことにします。
羽衣を着た天女は、白龍に美しい舞を披露します。やがて天女は、富士山の方へ舞い上がり、そのまま霞に紛れて消えていったのでした。

【ご予約・お問い合わせ】

浅草ビューホテル レストラン予約課
◇TEL:03-3842-2124(10:00-17:00)

坂 真太郎(ばん しんたろう)能楽師シテ方観世流。重要無形文化財能楽総合指定保持者。

1972年台東区根岸に、故坂真次郎の長男として生まれ、2歳6ヶ月で初舞台。東京藝術大学音楽学部邦楽科能楽専攻卒業。在学中に安宅賞を受賞。観世喜之師に師事。2000年4月から故野村四郎(後に幻雪・人間国宝)教授の下で4年間、東京藝術大学で助手を勤める。これまでに『石橋』『乱』『道成寺』『望月』等を披演。2003年、皇居での音楽大学卒業生演奏会に出演し、独鼓『菊慈童』を皇后陛下・皇太子殿下・同妃殿下の御前にて奏演。NHK大河ドラマ『麒麟がくる』『青天を衝け』などで能楽シーンに出演。1981年から、地元台東区、浅草寺境内での「台東薪能」に出演するなど、台東区アートアドバイザー・たいとう観光大使として、台東区の文化芸術、観光振興に取り組んでいる。