嶋原太夫（しまばらたゆう）とは

京都・嶋原に現存する「太夫（たゆう）」とは妓女の最高位を指し、いくつもの芸事を極 め、かつては「正五位」の地位を与えられたほど稀有な存在です。 官位を与えられた嶋原太夫は天皇にも謁見を許された身分であり、主なお客様は公家。 どのようなお座敷にあがっても不足のないよう、舞や茶道はもちろんのこと、詩歌、和楽 器（琴、胡弓、笛など）、書道、華道、香道などのあらゆる教養を身に付けたもののみが 太夫となることができたそうで、その素晴らしい芸で多くの人々を魅了してきました。 令和の現在、嶋原に現存する太夫は 4 人のみ。ザ・ゲートホテル京都高瀬川でお会いでき る末廣屋（すえひろや）の葵太夫（あおいたゆう）はその中でも最も若手で、末廣屋女将 の司太夫（つかさだゆう）とともに「嶋原の文化発信」のため精力的に活動しています。

 

<舞妓・芸妓・花魁（おいらん）と太夫の違いとは？

江戸時代、八坂神社へ参拝する人々や京都への旅行客に対して東山周辺には茶屋が立ち並 ぶようになります。この茶屋でお茶や菓子を振る舞っていた女性たちがいつしか舞や歌を も披露するようになり、舞妓・芸妓の起源となったと言われています。 一方、嶋原太夫は前述の通り宮中文化の流れを汲み、公家、時には帝の宴席にあがること もあったため、身に着ける衣装や披露する芸も異なるものでした。 また花魁とは、その衣装や美しさが太夫と似ているものの、主に吉原などの遊郭における 遊女（娼妓）の最高峰の女性を指す名称です。

 

ザ・ゲートホテル京都高瀬川にて好評の「嶋原太夫イベント」を、浅草ビューホテル アネックス 六区で開催いたします。
是非この貴重な機会に、葵大夫の世界を体験してみてはいかがでしょうか。