May - June, 2026
絶景×父の日
お父さんに、伝えたいことがあった。
父の日のありがとうと、もうひとつ。
家族で過ごした記憶のあるこの場所なら、
少しだけ素直に話せる気がした。
また、家族でここに来たいと思っていた。
「父の日だからお父さんに感謝を伝えたい」は半分本当。でも半分は口実。
今日は、個室を予約した。3人きりで、ちゃんと話せる場所がよかったから。
お母さんにはもう話してある。これからの彼とのこと。
あとはお父さんだけ、だった。
景色を前にすると、言葉が自然とあふれてくる。
席に案内されると、あの景色がまた広がっていた。
浅草寺の五重塔と、東京スカイツリー®。変わらず、並んで見える。
「やっぱりいいな」
お父さんがぽつりと言った。
ゆっくり乾杯すると、シャンパンの泡が細く立ち上った。
好きな料理があって、家族がいる。それだけで、お父さんはこんなに笑う。
フレンチと中国料理、どちらも選べるけど、今日は迷わず、中国料理にした。
お父さんが好きだから。
一皿ごとに、素材の旨みがやさしく広がっていく。
「これ、うまいなぁ」 そのひと言だけで、ここに来てよかったと思った。
ずっと私のために頑張ってくれたから、今日は私が喜ばせたかった。
それだけじゃなく、もう一つ、伝えたいことがあったけれど。
特別な空間で過ごす、家族だけの時間。
料理が運ばれるたびに、会話が弾んだ。いつもより饒舌なお父さんが、おかしくて、うれしかった。
そろそろかな、と思うたびに、お父さんがまた何か言う。
気づいたらお母さんと目が合って、ふたりで小さく笑った。
結局、言えなかった。
でも、こんなにいい顔のお父さんを見ていたら、今日じゃなくてもいいか、と思った。
大切な日のたびに、この場所に戻ってくる。
デザートに、ケーキが運ばれてきた。「お父さんありがとう」の文字を見て、お父さんが照れくさそうに笑った。
ありがとうは、ちゃんと伝わった。
もう一つの話は、またいつか。
次にここに来るときは、きっと彼も一緒だ。そのときお父さんは、背筋を伸ばしてこの景色を見るだろう。
その日まで、もう少し。
洗練された空間で、心に残る記念日を。
浅草ビューホテル27階「THE ASAKUSA DINING」は、中国料理とフランス料理、それぞれが育まれてきた料理文化を大切にしながら、3月6日(金)リスタートしました。
浅草の街並みと東京スカイツリー®を望む眺めは、思わず言葉を忘れるほど。
美味しい料理と心を尽くしたおもてなしが、感謝の気持ちを伝える特別な一日を、あたたかく包み込みます。
母の日や父の日など、家族への「ありがとう」を届けたい日に。
思い出に残る記念日を、ぜひ浅草の空の下でお過ごしください。
特別な時間をゆっくりとお楽しみいただくために、ご予約はお早めに。
THE DINING シノワ 唐紅花 & 鉄板フレンチ 蒔絵 »
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