July - August, 2026
美食×女子旅
窓の外に広がるのは、東京スカイツリー®。
その景色を眺めながら、五感に広がるのは、のびやかな島の時間。
浅草の特等席で、洗練された沖縄の恵みに出会う、
どこか不思議で愛おしい、私たちの夏。
「沖縄には行けないけれど」――
それでも、3人で過ごすこの週末だけは、どうしても叶えたかった。
最後に3人で旅をしたのは、もう1年以上も前のこと。
「今度の休み、沖縄へ行こう!」なんて気軽に飛び出せた旅が、社会人になった今では、ずいぶん贅沢なワガママだったのだと気づいた。
だからこそ、今回は何か月も前から予定を合わせ、この日を楽しみにしていた。栞も麻帆も、きっと同じ気持ちだったと思う。
「せっかく浅草へ出かけるなら、3人で浴衣を着ようよ。」
お気に入りの浴衣に袖を通すと、見慣れた浅草の景色が、まるで知らない街のように新鮮に映った。
青を切り取る窓が、今日はいつもより眩しい。
何度来ても、地上100メートルのこの景色には見惚れてしまう。
眩しい夏の光を受けて、青空へくっきりと聳え立つ東京スカイツリー®。
「とりあえず写真撮ろう!」窓際の特等席に案内されるや否や、3人のスマホが一斉に動き出した。
涼やかな浴衣姿で画面に収まると、見慣れたいつもの私たちなのに、今日はいつもより特別に映る気がした。
メニューを開いた瞬間、私たちの旅が再び動き出す。
「え、もしかしてこれって、あの時島で食べたやつ…?」
麻帆が指さしたページには、中国料理やフレンチの技法で美しくドレスアップされた料理が並んでいた。
主役として輝くのは、あの夏沖縄で出会った、島の食材たち。
今年の夏はあきらめていたのに。まるで沖縄の方から、私たちのところに会いに来てくれたような気がした。
「これ食べたい!」 3人の声が、きれいに重なった。
洗練された一皿の向こうに、
あの夏の景色が鮮やかにフラッシュバックする。
運ばれてくるたびに、思わず「きれい……!」と声が漏れる。
ホテルレストランらしい凛とした佇まいなのに、ひとくち口に運ぶと、島の太陽と潮風の気配がふっと広がった。
「あ、この味、おじいが教えてくれたやつだ!」
思わず顔を見合わせて、くすっと笑う。
島で出会った素朴な思い出が、こんなに美しい姿で私たちと再会を果たしてくれるなんて。
一皿ごとに眩しい景色がよみがえり、私たちの会話のリズムも、あの島のように心地よく弾んでいく。
浅草の特等席で、私たちはあの夏の続きを旅している。
グラスを傾けながら、思い出のトランクを次から次へとひっくり返していく。
泳いだ海が透き通っていたこと、店のおばあがサーターアンダギーをひとつおまけしてくれたこと、スコールのあとの虹、夕暮れの海岸で3人で撮った写真。
「本当に楽しかったよね」「次はいつ行けるかな」
忙しくて会えなかった時間なんて、最初からなかったみたいに、私たちの会話はどこまでも続いていく。
窓の外には夏の東京が広がっているのに、このテーブルだけは、すっかりあの島の時間が流れていた。
次の旅がいつになっても、この約束だけは変わらない。
話題はいつの間にか「次」の約束へと向かっていた。
「来年こそ、絶対にどこか行こうよ」「……うん、行けたらいいね」
仕事、恋愛、そのさきのステージも。不意に訪れる変化に少しだけ心が揺れる。
お互いの歩幅で明日へと進んでいるからこそ、本当は、簡単には予定が合わないこともみんな分かっている。
「もし遠くへは行けなくても、毎年ここで約束ね」
きらりと光るグラスをもう一度、そっと合わせる。
一緒に旅はできなくても、この場所に来れば、いつでも鮮やかな美味の旅が始まるから。
それもまた、私たちがこの特等席へ戻ってくる、大切な理由になりそうだった。
洗練された空間で、大切な人と心に残る記念日を。
浅草ビューホテル27階「THE ASAKUSA DINING」は、日本各地の食材を使用し、中国料理『唐紅花』・フランス料理『蒔絵』それぞれの技法で素材の魅力を引き出したコースをお楽しみいただけるレストランです。
浅草の街並みと東京スカイツリー®を望む眺めは、思わず言葉を忘れるほど。
美味しい料理と心を尽くしたおもてなしが、感謝の気持ちを伝える特別な一日を、あたたかく包み込みます。
思い出に残る一日を、ぜひ浅草の空の下でお過ごしください。
特別な時間をゆっくりとお楽しみいただくために、ご予約はお早めに。
THE DINING シノワ 唐紅花 & 鉄板フレンチ 蒔絵 »
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